九州でももっともきれいな水と評されている番匠川に育まれたアユを原料に、伝統的な技法で塩漬けした贅沢な珍味“うるか”。身と内臓を使った“身うるか”、白子を使った“子うるか”、内臓のみを使った“にがうるか”の3種類があるが、地元で“うるか”といえば“にがうるか”のことで、胃腸の消化を助けるともいわれ、高級品として古くから珍重されてきた。あつあつのご飯にのせるもよし、酒の肴にするもよし、ほのかな苦みと渋みがたまらない一品だ。
鮎うるか(にがうるか)は、鮎の内臓だけで作られた「鮎うるか」は、苦味と渋味が特徴で、クセが強く、通の人に特に喜ばれる一品です。温かいご飯にまぶして、鮎独特の味と香りを満喫できます。お酒のつまみとして最適な一品です。みそ汁に少量入れると、みそ汁が一層おいしくなります。鮎の内臓と身で作られた「身うるか」は、最も標準的な加工法で初心者にも親しみやすい味わいです。鮎の真子と白子のみで作られた「子うるか」は、にがうるか同様にクセが強いものの、上品な風味が特徴です。使用する鮎は、九州屈指の清流として知られている番匠川(ばんじょうがわ)のきれいな水で育てた準天然鮎です。温暖で透明度の高い水質は、鮎の生育に最適です。
錦幸園は、鮎の専門業者として昭和40年に創業して伝統的なやき鮎製造をおこなっています。昭和52年より新鮮な鮎を炭火で焼き上げる「やき鮎」の特殊製法を二百数十年にわたり継承。鮎を稚魚の段階から自社で育てていて、育成から加工まで一貫して行い、原料の鮎にこだわり、安心・安全でおいしい鮎の商品づくりを心がけています。令和4年には尺鮎の養殖に成功して、各テレビ局やメディアに取り上げられました。