大分の乾麺処、宇佐長洲の天日干しそうめん。長洲麺は、太陽と潮風を浴びた風味豊なコシのある麺で、江戸時代から受け継がれてきた宇佐の名産。宇佐平野は、土地、水、気候に恵まれた地域で、小麦が豊かに実る。周防灘に面した海岸沿いでは豊富な塩が取れ、清流駅館川流域では井戸水が豊富で、この整った環境が、風味豊かな長洲麺を生み出した。1919年(大正8年)創業の四井製麺工場が100年以上の歴史を誇る老舗として昔ながらの天日干しで作り続けている。原料にこだわった嘉市シリーズの「そうめん」は、豊の国(大分)産の小麦と、海水から作った国産の塩、長洲の地下水を使って生地を作り、長時間熟成させたもの。その生地を麺状にして、潮風があたる太陽の下で天日干にしてから半乾きにし、熟成させて乾燥させる。地粉を使用しているので少し黒味かかっているが、茹で上げるとつやつやで、モチモチと弾力があり、しかものど越しがいい。太陽と潮風のミネラルを吸収し、小麦粉の風味が香る味わい深い逸品だ。嘉市シリーズはそうめんの他に「ひやむぎ」や「うどん」もある。